...而もC君は米を食ふよりも飯にしようなどゝ云ふのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...皮がやわらかで、且つ離れやすいから、これをやるのはそれ程六つかしくないが、而も我国では、友人の一人が、あの皮の固いオレンジでこれをやった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鈴木君の御託宣に依ると、本書は世界に一冊しかなく、而も、その所有者が夫子自らに他ならぬと言ふわけなのである...
辰野隆 「書狼書豚」
...等しい資格で而も異った立場があるのであると...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...而も両者を常識=ドクサ(その内には自然や社会に関する感性的な知識が含まれる)から峻別したという限りのことは...
戸坂潤 「科学論」
...而もこの間の相剋・背反・関係に最初の認識を与えたものは...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...何も無くて而も限定しなければならぬから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それ故正しく云えば感覚が独立するためには自らの内に直観空間の規範そのものではなくして而もそれに相当する規範性を見出すことが必要となる...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...忠忱の人彼れは久しく貴族院に於ける硬派の首領たり第一期の議会以来彼は大抵政府の反対に立てり政府に反対するに非ずして藩閥に反対せるなり而も其進退動もすれば衆議院の非藩閥派と同うするものあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而も不思議なのは...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...而も凡てが疑問のみで...
豊島与志雄 「反抗」
...情緒や感動や思想――而も直截簡明なそれらである...
豊島与志雄 「文学以前」
...而もその空虚な時間のあいだ...
豊島与志雄 「夢の図」
...而も、さういふ経過を採る所以のものは、人間が、本来先づもののあはれを求める傾向を有するからである...
中原中也 「詩と其の伝統」
...而もその人が世にも不幸な儚(はか)ない者に思はれて...
長與善郎 「青銅の基督」
...無限の世界の上にただ ひとひら軽く ふわりと とどまって居るお前耳を澄せば 万物の声が聴える眼(まなこ)をきよめれば 宇宙があらわれる畏ろしい 而も 謙譲なお前紙と呼ばれてねんごろに 日を照り返すのだ...
宮本百合子 「五月の空」
...而も情尽きざる作品です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...而もその上、その傷は私が一時の興奮から殺(や)ってしまったあの迪子(みちこ)の傷とソックリで、捻れたような赤い肉の隆起が、蚯蚓(みみず)のように匍廻(はいまわ)っていた...
蘭郁二郎 「古傷」
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