...老杉を通して城山の今を盛りの櫻を左に見...
今井邦子 「伊那紀行」
...五百年外の老杉繁り...
大町桂月 「石田堤」
...十間四方の本堂、仁王門をひかへ、觀音堂をひかへ、一切經藏をひかへ、鐘樓をひかへて、老杉の森の中に、燦然として光る...
大町桂月 「鹿野山」
...老杉の中の石段を上る...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...堂前老杉の偉大なること...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...千年の老杉森々として...
大町桂月 「北總の十六島」
...老杉、石壇を狹み、左右にひろがる...
大町桂月 「妙義山の五日」
...料亭と旅館を兼ねた家であって、老杉に囲まれ、古びて堂々たる構えであった...
太宰治 「花火」
...老杉しんしんとして霧がふかい...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...上野の老杉(ろうさん)は黙々として語らず訴へず...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...それで」「それで虎が上野の老杉(ろうさん)の葉をことごとく振い落すような勢で鳴くでしょう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...背後に老杉の茂(しげ)った林があったので...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...老杉の梢で何鳥だか...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...まはり六七尺もある老杉と釣合うて何ともいはれず美事だつた...
室生犀星 「京洛日記」
...老杉夾レ路無二他樹一...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...霧の中に包まれた老杉と踏(ふ)み蹂(にじ)られた羊歯(しだ)の一条の路とであった...
横光利一 「日輪」
...老杉(ろうさん)空をかくし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...自分の身を縛(いまし)めている老杉(ろうさん)の梢をゆさゆさうごかしていう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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