...立派な音楽は聴く人を凡ての地上の羈絆(きはん)から切り放す...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...一 羈旅二 酔後三 喪中四 幽囚五 陣営六 病蓐七 僧院八 林泉(一)羈旅は舟車客館其総べてを包羅するのであるが...
市島春城 「読書八境」
...謫居生活は或る点に於て羈旅と其趣を同じうする...
市島春城 「読書八境」
...両者共に独立不羈(どくりつふき)にして天下の徳望を博したる点に於ては他に比(なら)ぶ者がない...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...「これでこそ新夫婦の住家らしい」と漸く松葉屋の羈絆を免れた照ちやんの身の上を喜ぶらしかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...われも不羈(ふき)の作家である...
太宰治 「盲人独笑」
...いかにして国力を充実させて英国の羈絆(きはん)から祖国を解放するかということに...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...要するに西鶴が冷静不羈(ふき)な自分自身の眼で事物の真相を洞察し...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...不羈卓犖(ふきたくらく)というようなことを尚(たっと)ぶので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それからあとは不羈自由(ふきじゆう)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...してみれば放縦不羈(ほうじゅうふき)を生命とする芸術家ですらも時と場合には組織立った会を起し...
夏目漱石 「中味と形式」
...再ビ娑婆世界ニ出デヽ縦放不羈ノ身ト為ルヲ得タリ...
成島柳北 「祭舌文」
...その放縦不羈(ほうしょうふき)世俗の外に卓立せしところを見るに...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その他もろもろの羈絆(きはん)を脱したような...
山本周五郎 「青べか物語」
...独立不動と不羈の向上――は余が秘密に授けた鼻の使命であった...
夢野久作 「鼻の表現」
...やはり不羈(ふき)の民たることは争えない...
吉川英治 「私本太平記」
...自分のこういう不羈(ふき)な性格の人間に常識的な支えをしてくれるために生れてきたような男に思われる...
吉川英治 「親鸞」
...大酒家の上に豪放不羈(ごうほうふき)な性格だった...
吉川英治 「松のや露八」
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