...しかして罌粟(けし)のような赤い毛の帽子(ぼうし)をかぶっていました...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...青草の中に罌粟(けし)らしい花が澤山咲き亂れてゐる...
石川啄木 「札幌」
...風に傾く雛罌粟のリズムを出す人なら同様にかすかなゆらめきの表情を持つ香水を選ぶべきだ...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...我心或時(あるとき)軽し罌粟(けし)の花大正三年五月三日 虚子庵例会...
高浜虚子 「五百句」
...夕風に浮かみて罌粟(けし)の散りにけり五月二十二日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...305園中咲ける罌粟の花...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...罌粟(けし)散るを憂(う)しとのみ眺むべからず...
夏目漱石 「薤露行」
...ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟我も雛罌粟作者夫妻の巴里に遊んだのは欧洲大戦以前の爛熟時代で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...時は午路の上には日影散り畑の土には雛罌粟の散るこれは近代感覚を欠く人には一寸分るまい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...唯(た)だ時として雛罌粟(ひなげし)の夢を見るのみ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...罌粟(けし)の月...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ひまなく恋に燃える血の真赤な胸の罌粟(けし)の花...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...野生の雛罌粟(コクリコ)と矢車草とが総(すべ)ての畦路(あぜみち)と路傍とを埋(うづ)めて咲いて居るのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...オルレアンやツウルあたりの野の雛罌粟(コクリコ)の花の盛りの目に見え候(さふら)うて私は泣き申し候(さふら)ひき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「雛罌粟(コクリコ)の盛りの頃には猶(なほ)未(いま)だ一人(ひとり)して故郷(ふるさと)を見に帰るべき心ゆめ持たず候(さふら)ひき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...朱い唇が罌粟(けし)の花さながらに仰向いて何か喘(あえ)ぐ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...簾(すだれ)もうごく罌粟(けし)の花の性の事兵隊仲間における都頭(ととう)(伍長)武松(ぶしょう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...が、ところどころへ、罌粟(けし)、山査子(さんざし)の実、黄色いたんぽぽをぱっとあしらう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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