...妻は二三日中に家財を纏めて来ることになつた...
石川啄木 「札幌」
...今度は大丈夫纏(まと)まるような気がしていたせいなのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「やつぱり枕頭(まくらもと)に何かを纏めておかなくちや可けませんね...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...詩を纏(まと)めようとしたが...
中島敦 「光と風と夢」
...竹の先へ棕櫚の毛を束ねたのを以て以前の印半纏の男が立つてる人々の頭を端から端へと叩くのであつた...
長塚節 「菜の花」
...単に形式の上でのみ纏っているだけで...
夏目漱石 「中味と形式」
...頭(かしら)を纏(まと)う...
夏目漱石 「幻影の盾」
...怪しい物思いが附き纏(まと)います...
野村胡堂 「江戸の火術」
...絵に描いた若衆に袢纏を着せたようで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...話はこれで纏(まと)まりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...纏絡(てんらく)植物それより生え出でる...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...近親を伝手(つて)に小さく纏(まとま)った班々を統率した...
本庄陸男 「石狩川」
...とても考えを纏めるなんてことは出来なくなってしまうんです...
宮本百合子 「一太と母」
...やらせまいと纏わりつく...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...纏向穴師(まきむくのあなし)は三輪の東に峙(そばだ)つ高山で...
柳田国男 「山の人生」
...印半纏に股引、草履ばきで、年は二十六七...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それを身に纏(まと)うと逃げるように戸外(そと)へ駈け出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おおかた青い苔を纏うて真直ぐに天に聳えて行っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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