...やつと其の繭をつくる事が済むと人間は直ぐにヒーザアの小枝に馳けつける...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...繭子夫人はふらふらになって苅谷邸の玄関先まで戻って来た...
海野十三 「奇賊は支払う」
...玄関のわきの坪には蓆(むしろ)を敷き並べた上によく繭を干してあった...
寺田寅彦 「花物語」
...蠶を飼ひ家庭で繭から絲にし...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...隣村の浜田さんも繭買をはじめた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...漸(ようや)くその繭を作り終った...
中島敦 「光と風と夢」
...今迄自分の織成した美しい繭を無残に喰破らねばならぬのである...
中島敦 「光と風と夢」
...繭むすぶ糸の永日を...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...玉繭の着物が台なしになる」花は胸に手をあて...
久生十蘭 「魔都」
...繭倉に蚕(こ)の繭ならば籠らまし我が身の果を知られずもがなこれは大正十四年正月下諏訪温泉の亀屋に滞在中の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...俊頼(としより)の歌に「山里のこやのえびらに漏(も)る月の影にも繭(まゆ)の筋は見えけり」とあるえびらは...
正岡子規 「人々に答ふ」
...ピンク色の人絹のワイシヤツ、紫色のネクタイ、繭紬のビヂヤマ、支那の商人が売れても売れなくとも一向自分には関係のない様な顔をして突立つてゐる...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...山繭の屑糸からとれた丈夫な絹綿だと云い...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...但し山繭糸(やままいいと)は容易に染めを受けつけませんが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そのかたわらに繭(まゆ)のように真白い髪の人が朽葉色(くちばいろ)のうちかけを着て...
吉川英治 「新書太閤記」
...山繭(やままゆ)の白小袖に...
吉川英治 「源頼朝」
...歩いてばかりおりまする」「繭買か...
吉川英治 「無宿人国記」
...こっちをながめていた繭買(まゆかい)の銀六老人が...
吉川英治 「無宿人国記」
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