...音が取留めもなく縺(もつ)れて...
石川啄木 「鳥影」
...縺れ絲でも切るやうに...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...そしてわざと暗い所を択(よ)って縺(もつ)れ合ってゆく柔弱な輩(やから)を見るといきなり横づっぽうの一つも張り飛ばしてやりたいほど癇(かん)がたって...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...今日ハ朝起キルトキカラ手ノ痺(しび)レ加減モ脚ノ浮腫ミ加減モ縺レ加減モ甚ダシイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...』こんなことを言ひながら三人は縺れながら歩いた...
田山花袋 「歸國」
...この抑制されつつ縺れ合う擾乱が? 人が一つの事柄を苛酷なまでに明瞭に理解し...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...自分の生きているほとんど唯一の事情の縺(もつ)れから...
近松秋江 「狂乱」
...最初のひと言で舌が縺れてしまうだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...解くことの出来ない縺れをなして...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...*2愚かな心の縺(もつ)れを...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...したがって兄さんの家庭にはどんな面倒な事情が縺(もつ)れ合っているか...
夏目漱石 「行人」
...縺(もつ)れたる糸の片端(かたはし)も眼を着(ちゃく)すればただ一筋の末とあらわるるに過ぎぬ...
夏目漱石 「野分」
...彼らはねじり廻すように縺(もつ)れあってのろくさと歩いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...引毛の毛筋に縺れてブラ/\してゐるのです...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...だから縺(もつ)れ合ったまま奈落の底へ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...万一この縺(もつ)れによって...
夢野久作 「名君忠之」
...柄糸も性(しょう)がぬけて縺(ほつ)れ出すか...
吉川英治 「江戸三国志」
...二人相縺れつゝ宿に帰つたはもう十二時の頃でもあつたか...
若山牧水 「木枯紀行」
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