...親の手に縋り乍ら僅かに怖ろしき物の一瞥を竊む小兒の如く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...疾風の如く棺に取り縋つたお夏が...
石川啄木 「葬列」
...どこへ行くんだ」政に追い縋(すが)っているのは...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...芳子がこの懺悔(ざんげ)を敢(あえ)てした理由――総(すべ)てを打明けて縋ろうとした態度を解釈する余裕が無かった...
田山花袋 「蒲団」
...なにか明るい思い出に縋りつこうとしながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼はその上衣に縋り着いて哀願した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...」銀子は車夫の手に縋(すが)って棧橋へあがり...
徳田秋声 「縮図」
...」私は彼女に縋りつき...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...荷物は其田の畦へ捨てゝ博勞の導く儘に木に縋り乍ら行くと瀑の落口へ出た...
長塚節 「佐渡が島」
...其処には対手に縋って留めてくれという意味もあった...
長塚節 「太十と其犬」
...是非今帰ってくれと縋(すが)りつくように頼む...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...上がり框(がまち)に縋(すが)りついて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兵太郎の死骸に取縋(とりすが)っての歎きを見て俺はこの娘の一と役に気が付いたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母の懐に縋って涙を流した心持をば...
水上滝太郎 「山の手の子」
...上田は追ひ縋(すが)つて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...血だらけの胸に縋(すが)りついてワッとばかりに泣き伏した……...
夢野久作 「継子」
...決して、あやうい所へは寄りませぬから、学舎へ、やって下さいませ」と、縋(すが)った...
吉川英治 「親鸞」
...秀衡様へ縋(すが)るのが一番です...
吉川英治 「源頼朝」
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