...大きな黄味のある真珠を綴つた紐は――其色の美しさは殆ど彼女の頸に匹敵する――彼女の胸の上にたれてゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...ばりばりと綴枠(とじわく)をはずして入れた...
泉鏡花 「遺稿」
...われわれが心のままをジョン・バンヤンがやったように綴ることができるならば...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...處々に紅葉の點綴せるを見る...
大町桂月 「赤城山」
...おまけにその枯つ葉を縫ひ綴くつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...私は私自身を神妙ないい子にして綴るやう努力した...
太宰治 「思ひ出」
...羅馬綴りでSAKACHITAと...
辰野九紫 「青バスの女」
...此の春遊びにいつた三上山が平濶な野洲郡の碧落と緑樹と點綴せる上にくつきりと薄墨色に染まつて見えてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...観世捻をよる事を知らざれば紙を綴(と)ずることができない...
永井荷風 「十日の菊」
...今わが家蔵(かぞう)の古書法帖(ほうじょう)のたぐひその破れし表紙切れし綴糸(とじいと)の大方(おおかた)は見事に取つぐなはれたる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...明瞭に聞き取れる言葉そのものの綴りは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ワットマンか何かの引き裂くと絵葉書になる紙を綴ったのを一冊と...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...ボルドーの有名なワインの綴りはfとtが一つずつしか入っていない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...辛うじて聞きとつた彼の言葉の断片と光りの信号とを綴り合せて見ると...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...男のポケットから一綴りのうたの原稿をさつと引き拔くと...
室生犀星 「はるあはれ」
...みな半紙の大きさに書いてもらって綴じ合わせてある...
柳田国男 「故郷七十年」
...中味の書類はフールスカップの半帳を綴じたもので...
夢野久作 「暗黒公使」
...市井点綴(しせいてんてつ)...
吉川英治 「三国志」
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