...嘉門次は炉辺で火を焚(た)きながら縄を綯(な)うている...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...一人の老人が庭前(にわさき)の蓆(むしろ)の上で縄を綯(な)うていた...
田中貢太郎 「怪人の眼」
...「茶を一ぱい飲ましてくれ」老人は縄を綯う手を止(と)めて顔をあげたが不審そうに云った...
田中貢太郎 「怪人の眼」
...繩を綯いながら話してくれた話は...
田中貢太郎 「死人の手」
...また綯(よ)りが戻ったように悪い方へ引き戻されて来た...
徳田秋声 「足迹」
...然し二人の運命が一つに綯われ得ないものであるなら私は然して自分の力を試してみようということ...
豊島与志雄 「運命のままに」
...鈴のついた紅白の布の太い綯綱...
豊島与志雄 「オランウータン」
...平和と戦とが一つに綯(な)われて...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...金の綯総(よりふさ)のついた緋(ひ)ビロードの服をつけ首筋を露(あら)わにしてこの暗黒界を脅かしてるきれいな才ばしった妻を持ち...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然(しか)も間斷(かんだん)なく繩(なは)をちより/\と綯(な)つたり...
長塚節 「土」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...綯(よ)る縄(なわ)は遅く...
夏目漱石 「野分」
...絆を綯(な)った人でさえ確(しか)とその端(はし)を握っている気ではなかったのだろう...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それを肝心綯(かんじんより)のように細長く綯(よ)った...
夏目漱石 「夢十夜」
...御承知でもあらっしゃろうがなかなか玉を磨ったり針金を綯(よ)ったりするような容易(たやす)いものではなかったのでがすよ」「なるほど」とやはりかしこまっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もっと社会的な複雑な要因の綯(な)いまぜられたものの動きとして感じているから...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...生活の又新しいよろこびが綯(な)いよせられたりして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...温は綯が自己を知っていながら用いなかったのを怨んで名刺をも出さずにいるうちに...
森鴎外 「魚玄機」
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