「絶」の意味
断つこと
小説での「絶」の使い方
...絶えず「きりしとほろ」の頭をめぐつて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...倉地から絶縁されてしまったもののように...
有島武郎 「或る女」
...医師が患者の病状を他人には絶対に口外しないという...
江戸川乱歩 「影男」
...プラクテカルな苦しみ、ただ、めしを食えたらそれで解決できる苦しみ、しかし、それこそ最も強い痛苦で、自分の例の十個の禍いなど、吹っ飛んでしまう程の、凄惨(せいさん)な阿鼻地獄なのかも知れない、それは、わからない、しかし、それにしては、よく自殺もせず、発狂もせず、政党を論じ、絶望せず、屈せず生活のたたかいを続けて行ける、苦しくないんじゃないか? エゴイストになりきって、しかもそれを当然の事と確信し、いちども自分を疑った事が無いんじゃないか? それなら、楽だ、しかし、人間というものは、皆そんなもので、またそれで満点なのではないかしら、わからない、……夜はぐっすり眠り、朝は爽快(そうかい)なのかしら、どんな夢を見ているのだろう、道を歩きながら何を考えているのだろう、金? まさか、それだけでも無いだろう、人間は、めしを食うために生きているのだ、という説は聞いた事があるような気がするけれども、金のために生きている、という言葉は、耳にした事が無い、いや、しかし、ことに依ると、……いや、それもわからない、……考えれば考えるほど、自分には、わからなくなり、自分ひとり全く変っているような、不安と恐怖に襲われるばかりなのです...
太宰治 「人間失格」
...迫る勇氣を胸の中宿し得るもの絶えて無し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夫々の間には絶対的に相容れないようにさえ見える距離と対立とが見出されるように...
戸坂潤 「辞典」
...天より火を盗みてわれらに与えたるものなりと絶叫しながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...不運な者らが絶えずやるような身震いであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...誂へむきに今この路はひつそりとして人通りが杜絶えてゐる...
原民喜 「魔のひととき」
...蕃拉布できつく首を絞められて絶命していた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おのおの同衾者が自分の傍から抜け出した事実は絶対にないという口供を得ている...
久生十蘭 「魔都」
...それを目ざすことは絶対に不可能ではないのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今後は絶対にしないという誓いをさせられたのである...
山本周五郎 「雨あがる」
...この青年の場合には「絶望せる人間」という印象を与える...
山本周五郎 「新潮記」
...わたくしが匿(かく)まっていたのです」と絶叫したくなった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...ストンと尻餅を突いて気絶してしまった...
夢野久作 「老巡査」
...私が小説の上で絶えず書いてゐることは...
吉川英治 「折々の記」
...絶好な機会とみて...
吉川英治 「私本太平記」
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