...芳烈な、或は絢爛な、線と色とが其の頃の人々の肌に躍った...
谷崎潤一郎 「刺青」
...絢爛(けんらん)な色彩の古画の諸仏...
谷崎潤一郎 「秘密」
...而も悪いことには例の絢爛たる資本主義生活の外貌の代りに...
戸坂潤 「思想としての文学」
...椿(つばき)と紅梅(こうばい)の花に降る春の雪はまた永遠に友禅模様の染色(そめいろ)の如く絢爛(けんらん)たるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...絢爛(けんらん)たる研究生活にはいられる転換期の四...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...當時ちよつと私を惹きつけてゐたダヌンチオ一流の絢爛豐麗な文章に充ちてゐる「犧牲」の感じなぞまるでどこへやらだつた...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...モーツァルトの絢爛(けんらん)さもブラームスの端正さもないが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...豪華絢爛(けんらん)きわまる劇の発展を成就したのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その庭の滴るばかりの緑樹は殆どこの世の見おさめのやうに絢爛としてゐた...
原民喜 「火の踵」
...七宝細工のような絢爛たる燐光蝶(シメノフリス)が夢遊病にとりつかれたようにその上をフワフワととび廻っている...
久生十蘭 「地底獣国」
...その絢爛(きらびやか)さ! 鳩羽いろをした果しない蒼空が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...世間に喧伝してゐる晶子さんの歌は若い時のもの許りで絢爛として目を射るやうなものが多い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...絢しくかんじてもらへたら...
正岡容 「大正東京錦絵」
...絢爛多彩な絵巻物として...
正岡容 「吉原百人斬」
...蝋灯の灯かげに金糸銀糸の裲襠(りょうとう)絢(きらめ)き...
正岡容 「わが寄席青春録」
...この絢爛たるオペラも自分にとっては憂悶の種だったにちがいないと思った...
横光利一 「旅愁」
...聚楽(じゅらく)桃山の絢爛(けんらん)や豪塁(ごうるい)にかこまれても...
吉川英治 「新書太閤記」
...無上の絢爛(けんらん)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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