...十六菊を染め抜いた紫縮緬(ちりめん)の幕の下に...
芥川龍之介 「舞踏会」
...僕の家に伝はつた紫檀(したん)の茶箕をペン皿にした...
芥川龍之介 「身のまはり」
...白井権八や小紫もやはりもの寂びた姿をしてゐた...
芥川龍之介 「野人生計事」
...紫摩金鳥の幾百萬...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...貴郎が好く面倒を見てやってください」「何故そんなことを言うのだ」「私は紫府(しふ)の侍書(じしょ)でしたが...
田中貢太郎 「荷花公主」
...一抹(いちまつ)の紫色がかった雰囲気(ふんいき)がこの盛り花の灰色の団塊の中に揺曳(ようえい)するような気がした...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...紫雲華の咲いた畑の上に蹲って...
豊島与志雄 「秋の幻」
...当夜は宮薗千斎(みやぞのせんさい)は無論の事宇治紫仙都吾中(うじしせんみやこごちゅう)らも招飲致候間お互(たがい)に親類のおつきあひその御覚悟十分しかるべく候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...情火に燃えた赤井主水の眼には紫琴女が別の銚子から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...富士山が遠く紫ばんで見えたりするのや...
長谷川時雨 「桑摘み」
...周復俊の鞦韆咏には繍柱紆會有縁と云ひ王建の詞には長長絲繩紫復碧とある...
原勝郎 「鞦韆考」
...山桑が紫の実をつけてゐるのを先生が戯れにうどんげの実といふ名をつけて珍重する由など話されたのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...紫の羽織を着てゐた頃の綾さんの姿を思浮べると...
三島霜川 「昔の女」
...紫檀の机の傍に坐りながら)……あんたの奥さんですか?三好 いやあ...
三好十郎 「好日」
...それは紛(まぎ)れもない筑紫屋の娘お美津であった...
山本周五郎 「お美津簪」
...紫いろに顔を腫(は)らし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...舌の先からめらめらと紫いろの毒焔が見えるような――...
吉川英治 「親鸞」
...若紫の巻に至っては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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