...或種類の思想と感情とは素直な姿を失つてヒネクレて行く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...おつとりと素直な姉さまの顏は又余の幸福感を助けた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...つまり素直なる順序によってこの「鼠の顔」の謎を解いたわけではなかったのだ...
海野十三 「軍用鼠」
...ときどきびつくりするほど素直なひびきの感ぜられることがある...
太宰治 「道化の華」
...昔先生が命をかけて惚(ほ)れられた美しい素直なソフィ嬢は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...第一に素直な点である...
中原中也 「感想」
...素直な良い演奏であると思う(JD六〇六―八)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...思いのほか素直な人間で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのくせ仏様みたいな素直な心持で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お雪は淋しいが素直な良い娘...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」さうすると細君は至極素直な調子で...
牧野信一 「雪景色」
...ただ、九州に来て、線の素直な、簡明な樹幹ばかり眺めていたところへ、いやに動物的にうねくって縺れ合った檳榔樹の体やばさばさふりかぶった葉を見、暗く怪奇な印象を与えられたのは面白い...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...その精神は子供らしいくらゐ素直な若さが漂うてゐる...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...1220素直な感じのままに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...我々の素直な状態...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又その素直な恰好のいい鼻は...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼女は詰めた仕事と、遠い往復の疲れとで直ぐ眠つてしまつた、そしてさう大して心配もせず、心をきめた、素直な娘として、氷島人等の歸りを夢みながら‥‥十三だが、或る日、パンポルで、「マリイ」が歸つて來たといふ話を耳にすると、彼女は一種熱病にでも取りつかれたやうな感じがした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...こよいは旅の垢(あか)でもそそいで寝(やす)んだがよかろう」「はい」素直な弟の返辞までが...
吉川英治 「源頼朝」
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