...粗い鰹縞のやうな綿ネルの下着一つで胡坐(あぐら)をかいてゐた...
有島武郎 「骨」
...精微な空気(エーテル)を粗鬆な(普通の)空気から取り分けた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彼は長い旅の果て、泥まみれになり、粗服に乗馬靴、乱れた姿だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...男物の生地の粗い繭紬(けんちゅう)で作った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...煙草はたしか「極上国分(ごくじょうこくぶ)」と赤字を粗末な木版で刷った紙袋入りの刻煙草(きざみたばこ)であったが...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...此はまた思い切って小さな粗造(そぞう)な熊笹葺き...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...粗悪なウイスキーは...
豊島与志雄 「朝やけ」
...たとえ粗相からにせよ...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...同国の裁判はとてもお粗末だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...同じくぬけぬけしい粗忽(そこつ)ものじゃわ...
本庄陸男 「石狩川」
...もちろんその話がいかに粗末なものであったとしても...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...どつしりと置かれた粗雜なものであつたが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...粗製濫造(らんぞう)はその避けがたい結果に過ぎない...
柳宗悦 「工藝の道」
...「早うごじゃれ」を粗末にいった語で...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「……粗茶ですが」若い家士が茶を持って来た...
山本周五郎 「新潮記」
...飛び立つ小鳥の足もとから木の葉に辷り落ちる粗い水滴...
横光利一 「榛名」
...何れも極めて簡単粗雑な設備に止まつてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...粗献(そこん)を用意して参りました』次郎左衛門が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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