...簀巻(すま)きにされて...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...さてこれにつゞといふ物を簀下(すのした)へならべ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ぼうたんに葭簀(よしず)の雨はあらけなし四月二十一日 日本探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...果してあの男が簀子(すのこ)のところに待ち構えていて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そして葭簀越(よしずご)しにも軽く匂(にお)わせる仙女香(せんじょこう)の薫(かおり)と共に...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...石碑(せきひ)の前(まへ)には一(ひと)つづゝ青竹(あをだけ)の簀(す)の子(こ)のやうな小(ちひ)さな棚(たな)が作(つく)られた...
長塚節 「土」
...白簀雲の流れる上層の世界が何故このように気温の低いところであるかという理由を一言述べておく必要があろう...
中谷宇吉郎 「雪」
...中へ入れろ」「ヘエ――」葭簀張(よしずばり)の水茶屋で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...簀戸(すど)を透して...
長谷川時雨 「紫式部」
...いちめん茫々とひろい草地の上のところどころに葭簀張(よしずばり)のかこい場がある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...目ッ吉と二人で葭簀から出る...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...葭簀ばりの入口に...
宮本百合子 「菊人形」
...場銭を掠(さら)ったうえに簀巻(すまき)にして川へ叩きこまれても文句の云えねえのが仲間の定法だ...
山本周五郎 「お美津簪」
...訶和郎と香取は忍竹(しのぶ)を連ねた簀垣(すがき)の中に身を潜(ひそ)めて...
横光利一 「日輪」
...葭簀(よしず)を囲ったなかの床几(しょうぎ)に...
吉川英治 「江戸三国志」
...店の葭簀(よしず)が巻かれると...
吉川英治 「江戸三国志」
...生簀(いけす)の鯉(こい)――うまいことを言うぞ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...時雨降る野口の簗の小屋に籠り落ち来る鮎を待てばさびしきたそがれの小暗き闇に時雨降り簗にしらじら落つる鮎おほし簗の簀の古りてあやふしわがあたり鮎しらじらととび跳りつつかき撓み白う光りて流れ落つる浪より飛びて跳ぬる鮎これおほきなる鯉落ちたりとおらび寄る時雨降るなかの簗の篝火翌朝は三人に別れて雨の中を船津町へ向った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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