...じゃあ箪笥(たんす)へでもしまう積りかな、箪笥といっても、幾つもあるから後になっては分らない...
江戸川乱歩 「接吻」
...「あの樫の箪笥の左側の方に帽子箱がありますよ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...自分で立つて箪笥から上等の靴下を一つ出して私に寄こした...
太宰治 「津軽」
...二階は昇口の処に三畳敷位の空間をおいて箪笥(たんす)や長櫃(ながもち)を置いてあった...
田中貢太郎 「春心」
...また箪笥の方に気が付くと...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...」するうち古茶箪笥の上の方にかかっている時計が五時を打った...
徳田秋声 「足迹」
...用箪笥(ようだんす)の中の朱塗の手筐(てばこ)を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸の後ろの箪笥の上に載せてあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壁にも箪笥の裏にも血は附いてますがね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...刄先五寸位な槍の穗が」「どこにあつたか知つてゐるかい」「その用箪笥の中ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを支配人に気取られないようにいろんな物を隠して用箪笥の鍵を守り通したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箪笥なんかガチャガチャさせながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もっとも箪笥(たんす)の抽手(ひきて)で首を縊ったためしもあり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘は部屋の隅(すみ)の用箪笥を指さしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんななかで、私は戸棚だの、箪笥だの、壁紙だのの、もつとしやりしやりした、もつと微妙な、もつと好評な、しかしもつともつと乾燥した匂ひを嗅ぐや否や、私はいつも人知れぬ烈しい欲望をもつて、あの花模樣のある寢臺掛の、何とも云ひやうのなく汚れた、にぶい、不消化な、果實のやうな匂ひの中に、再び身を埋めてゆくのであつた...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...しかし私はその日から父の金箪笥に手をふれることをしなくなった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...細い金鎖でつないだ瓢箪(ひょうたん)形の真珠がぶらぶら揺れていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...深喜は小箪笥(こだんす)から菓子を出して...
山本周五郎 「花も刀も」
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