...朝夕(あさゆふ)の食事をととのへすすむといへ共この筍(たけのこ)はこまりはてけるが...
芥川龍之介 「案頭の書」
...これからは根曲竹の筍が美味になる...
石川欣一 「可愛い山」
...今度は右の耳の邊につかねた髮に插しておいでになつた清らかな櫛の齒(は)を闕(か)いてお投げになると筍(たけのこ)が生(は)えました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...」「筍が廉いから今のうちに死にたい...
薄田泣菫 「茶話」
...列子、荘子、筍子、淮南子等、所謂諸子の説を外にして、『霊憲』、『渾儀』、『天論』、『穹天論』等の宇宙論中、天の高さを論じ、地の厚さを説き、天柱と云い、地維と云うもの、凡て吠詩篇に於て、其対偶を求むるを得可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...持って来い」年老った婢は筍をおいて起っていた...
田中貢太郎 「春心」
...窓に近く筍二本、これは竹にしたいと思ふ、留守にTさんが来て抜かれては惜しいと思つて、紙札をつけておく、『この竹の子は竹にしたいと思ひます 山頭火』昨夜の酒は私にはよかつた、今日は昨日よりも落ちついて、そして幸福である...
種田山頭火 「其中日記」
...裏藪で今年最初の筍を見つけた...
種田山頭火 「其中日記」
...一貫目余の筍(たけのこ)を二本担(にな)って往ったり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そんな事を聞くよりこの筍(たけのこ)を研究している方がよっぽど面白い...
夏目漱石 「虞美人草」
...西洋人が筍(たけのこ)を想像するように定義だけを心得て満足していた...
夏目漱石 「坑夫」
...頭がつかへてしまつた筍...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...葱(ねぎ)や筍(たけのこ)を肴(さかな)に...
林芙美子 「浮雲」
...このへんの山のなかで採れる筍(たけのこ)だの...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...夜(よる)になると方々(ほう/″\)を歩(ある)き廻(まは)つて、筍(たけのこ)、松茸(まつたけ)、芋(いも)、稻(いね)、大豆等(だいずなど)の農作物(のうさくぶつ)をあらしたり、木(き)の實(み)を食(く)ひ、野鼠(のねずみ)、兎(うさぎ)なども捕(とら)へて餌食(ゑじき)にします...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...日本のものは支那のものより瘠せているから誰れもその筍を採て食う人がない...
牧野富太郎 「植物記」
...また筍(たけのこ)の皮を男のおよびごとに入れてめかかうして児(ちご)をおどせば顔赤めてゆゆしうおぢたるかた云々などあり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ウトウブキ・ウド・アザミ・蕨や筍(たけのこ)までをその中にかぞえている...
柳田國男 「食料名彙」
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