...然し筋向ひの西洋料理屋の門前の少し日の當つた石の上に顏は見え無いが未だ若相な女が赤い帽子の赤ん坊を落ちないやうに窮屈さうに腹をこゞめて帶を締め直して居る...
千家元麿 「自分は見た」
...ちょっと筋がちがうと――擬人法で言えば...
高見順 「いやな感じ」
...天皇を兵庫の御道筋(おみちすじ)まで御迎え申し上げたその時の有様を形にしたもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...(睾丸を吊(つ)っている筋肉の反射を見るのだということを...
谷崎潤一郎 「鍵」
...白く丸い腕を男の赤茶けた筋っぽい首に回して...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...車返(くるまがえし)から甲州街道筋へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...とおった鼻筋とはっきり見ひらかれた眼とは彼を上品な老人に見せている...
中島敦 「斗南先生」
...内儀(かみ)さんは復(ま)た被害者(ひがいしや)の家(うち)へ行(い)つて其(そ)れ丈(だけ)の筋道(すぢみち)を聞(き)かせたが...
長塚節 「土」
...おやといううちに時鳥も筋違も消えてしまいます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...――しかしなかなか筋の通った好い頭をもった方じゃありませんか...
夏目漱石 「明暗」
...自動車が三筋町の電停を一二町も過ぎ尚も疾走を続けようとした折に...
西尾正 「陳情書」
...華奢(きやしや)で、筋肉質で、きかん氣で、喧嘩強さうで――そのくせ、顏一面に漲(みなぎ)る恐怖は、死面(デスマスク)一杯に青隈(あをぐま)になつてコビリついて、物馴れた平次も、その不氣味さに身を顫はせた程です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...それを永い間續けて來た血筋にや...
三好十郎 「肌の匂い」
...己は筋の悪い借金でもある奴のように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一筋の河水と一帯(いつたい)の中洲(なかす)とがある...
森鴎外 「妄想」
...その朝は街道筋も塵一つない...
吉川英治 「新書太閤記」
...中には幾筋もの切火縄がみな役に立たず...
吉川英治 「新書太閤記」
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