...食道楽の人は互いに競うて新しい変わった方法を発見しようとした...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...そういうような相手と速さを競うことは自分には到底無駄だということがわかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...華美相競うていたずらに奢侈(しゃし)の風を誇りしに過ぎざるていたらくなれば...
太宰治 「不審庵」
...捕卒は競うて庵(あん)の中へ躍(おど)り込んだ...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...もともと派手を競うのは持ち前の負けじ魂に発しているのでその目的に添(そ)わぬ限りは妄(みだ)りに浪費することなくいわゆる死に金を使わなかった気紛(きまぐ)れにぱっぱっと播(ま)き散らすのでなく使途を考え効果を狙(ねら)ったのであるその点は理性的打算的であったさればある場合には負けじ魂がかえって貪慾(どんよく)に変形し門弟より徴(ちょう)する月謝やお膝付(ひざつき)のごとき...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...こうした趣向の新しさを競う結果は時にいろいろな無理を生じる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...彼らは競うて、音楽や高級の詩の話をもちかけてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世界の誰とだって愛を競うわ...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...豈(あに)外国に競うて文明を争うに遑(いとま)あらんや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...われこそはこの特権を得ようと競うのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...染物と競うほどの美しさを示しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...色を競う様々な花の間に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...中世以前からこれとよく似た賭弓(のりゆみ)の御式(おしき)があって射手(いて)は右左に分れて勝負を競うほかに...
柳田国男 「こども風土記」
...昔国中の牢人(ろうにん)が競うて大阪城に馳(は)せ集まった如く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...街路樹の大きさと年を競うように周囲の建物もまた古かった...
横光利一 「旅愁」
...名を競うものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...いつでも死のうとこの階級は競う気持すらあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...夜でも競うて父親の懷(ふとこ)ろに眠らうと力めて居るといふ有樣...
若山牧水 「一家」
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