「竟」の意味
終わる・ついに
小説での「竟」の使い方
...――文芸上の作品は畢竟作家の人間を感ずることの出来る作品である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...三重子は畢竟(ひっきょう)不良少女である...
芥川龍之介 「早春」
...畢竟蒹葭堂主人は寥々(れうれう)たる著書と画との外に何も伝へなかつたと言はなければならぬ...
芥川龍之介 「僻見」
...神の意志は竟に示された...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...畢竟(ひっきょう)は意識の――それ自身が仮象であるところの――仮初(かりそ)めな遊戯に過ぎないと傍観する...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...畢竟(ひっきょう)そこに見出されるものは...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私等のあまりに高く賞めすぎる独立とは畢竟婦人の天性...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...畢竟是の人生の歸趣に關する本末を顛倒したるところに生ずる病的現象に外ならざるのみ...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...水浅く濁って、ただ水田の広いのに過ぎないこの西湖が、如何に三潭印月や湖心亭の影を宿そうとも、また、煙雨の中に模糊たる愁思を漂わそうとも、また、数々の名跡を周辺に鏤めようとも、畢竟は、湖底は寺院の香の灰に蔽われてるという巷説を、否定できるものではない...
豊島与志雄 「画舫」
...彼女も畢竟、私にとって異邦人に過ぎないではないか...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...長短相融合して竟に一味に落ちざるを得ざるを...
内藤湖南 「學變臆説」
...平野のうちの屈竟(くっきょう)の要害だと主張するものもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもあなたは必竟(ひっきょう)財産があるからそんな呑気(のんき)な事をいっていられるのよ...
夏目漱石 「こころ」
...彼のイデヤするものは畢竟(ひっきょう)...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...畢竟(ひつきやう)は貴方の御意思通りに從はうと云ふにすぎません...
平出修 「計畫」
...此旅竟に膝栗毛の極意を以て終れり...
正岡子規 「かけはしの記」
...必竟合祠の強行は政府の本意にあらじ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...いま見るところでは忍城も水攻めには屈竟である...
山本周五郎 「日本婦道記」
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