...』と立膝に構へて...
石井研堂 「元日の釣」
...』と、何が何やら分らぬ話しながら、続けざまの包囲攻撃に、客は愈(いよいよ)逃げ度を失ひて、立膝になり、身をもぢ/″\して、『少し腹痛しますから、失礼します...
石井研堂 「元日の釣」
...後には頭から頤(あご)へ掛けて、冠(かんむり)の紐(ひも)のように結んで、垂れ下ったところを握ったまま、立膝になって、壁の摺絵を見つめる...
鈴木三重吉 「千鳥」
...立膝(たてひざ)になってぶっと鼻から強く二本の煙を噴出させ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...立膝(たてひざ)で煙管(きせる)を喞(くわ)えながら盛り方が無作法だとか...
徳田秋声 「縮図」
...女は立膝(たてひざ)して何事をか訴へ引留(ひきと)むるが如く寄添(よりそ)へば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...煙草すぱすぱ長煙管(ながギセル)に立膝(たてひざ)の無作法(ぶさほう)さも咎(とが)める人のなきこそよけれ...
永井荷風 「桑中喜語」
...火鉢の傍に立膝の形で...
中里介山 「大菩薩峠」
...お品(しな)の硬着(かうちやく)した身體(からだ)は曲(ま)げて立膝(たてひざ)にして棺桶(くわんをけ)へ入(い)れられた...
長塚節 「土」
...余は立膝をして覗いて見たが成程往來の土は見えない...
長塚節 「菜の花」
...御米は吃驚(びっくり)して立膝のまま...
夏目漱石 「門」
...立膝(たてひざ)をする樣(やう)に割(わ)り込(こ)まして貰(もら)つた...
夏目漱石 「門」
...曙山さんは懐紙(ふところがみ)で顔をあおぎながら立膝(たてひざ)をして...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...脛(はぎ)を蹴出さんばかりのしどけない立膝で縁の柱に凭れ...
久生十蘭 「湖畔」
...筏に残っていた犠牲者の臀から肉を抉りとると、波のうちあげるギリギリの端へ行ってみなに背をむけ、叩き肉(ハッシュ)をつくる要領で念入りに叩き、立膝をしたまま、指先で丸めては口へ運んだ...
久生十蘭 「ノア」
...痩せてゐる癖に、非常な暑がりやで、堪へ性がなく、始終どたどたと脚を投げ出したり、裾をまくつたり、水泳するやうな格構で転がつたり、腕をまくつたり、肌抜ぎになつたり、酒興中と雖も少し暑さが厳しいと、終ひには胡坐なのだか、立膝なのだか、しやがんでゐるのだか判別し憎い格構になつたり、時には和製の食膳であるにも関はらず椅子の上から手を延すことなども珍らしくはなかつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...スカートのスソをみだしてグナリと立膝をした村子と...
三好十郎 「胎内」
...毒婦(どくふ)笑(わら)い恋(こい)の投(な)げ槍(やり)一お延(えん)は立膝(たてひざ)の前へ...
吉川英治 「剣難女難」
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