...しかし彼は何と云はれても泣き立てるより外に仕方がなかつた...
芥川龍之介 「トロツコ」
...木製の下駄や草履が立てる音は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...糸枠に立てると聞いた蝋燭を...
泉鏡花 「遺稿」
...それから吉野は」「吉野だつか」と娘は電報を畳の上に置いて膝を立てる...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...何か分らぬ事を云ってはやし立てる人がいた...
寺田寅彦 「議会の印象」
...その養い子のひよっこの「水におぼれんことを恐れて」鳴き立てる話と...
寺田寅彦 「読書の今昔」
... 95その擾々のたゞ中に立てる九人の傳令使...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...300此事われ人、胸中に皆悉く銘じ知る、死の運命を免れし諸卿はた又證者たり、事たゞ昨日(きのふ)と見るばかり、アカイア水師*アウリスに集り、害をイリオンとプリアモスとに謀る時、泉のほとり神聖の壇を設けて列神に 305いみじき犧牲たてまつり、清冽の水迸るかたへ葉廣きプラタンの樹の下、衆の立てる時、大なる奇蹟現はれき、*オリュンピオスの遣はせる、背は血紅の恐るべき*蛇現はれて聖壇の下より這ひ出、プラタンの梢めがけて這ひ上る、 310その最上の枝のうへ、廣き緑葉繁る蔭、まだ聲立たぬ可憐なる子雀八羽潜み居つ、これらを産める母鳥と合はせて九羽を數ふるを木昇る惡蛇進み寄り、悲鳴の子らを呑みさりぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...虫と云う虫が鳴き立てる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何も事新しく述べ立てるほどのことでもないのであろう...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...腹を立てる私じゃありませんからね!」「じゃあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...我が心の曇りも晴れて無事西方浄土へ旅立てるであろう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...お返事を今夜のうちにお届けせねばならぬと使いが急がし立てるために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...別段それを何の役に立てるわけでもないのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...玄関の間の先客は襖かげから顔をさし出しては急き立てる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それをまた炉の灰に立てるという動作を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それを早く仕立てるから便乗せよと云はれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...おそらくこれは衆愚を駆(か)り立てる策士の策であったろう...
吉川英治 「私本太平記」
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