...まだ煙の立つ燐寸殻(マッチがら)を捨てている所だったのでございます...
芥川龍之介 「疑惑」
...凄じいほど気高い顔が、一目、怨めしそうに六蔵の面(おもて)を視て、さしうつむいて、頸(えり)白く、羅の両袖を胸に犇(ひし)と掻合(かきあわ)す、と見ると浪が打ち、打ち重って、裳を包み、帯を消し、胸をかくし、島田髷の浮んだ上に、白い潮がさらり、と立つ...
泉鏡花 「浮舟」
...ゾッと総毛立つような...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...係長は四人の真ン中につッ立つと...
大阪圭吉 「坑鬼」
...何かの役に立つの?(プリムスを鏡越しに見る)プリムス...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...露(あら)わな名声に先立つ隠れたる名声があり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その言ふことは一と通りも二た通りも條理が立つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...せめても宗次郎が身の立つようにしてやるつもりでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そろつてシヤツ一枚になつて浜辺へ降り立つては諸種の運動に吾を忘れて身神の鍛練に余念ありませんでしたところ...
牧野信一 「満里子のこと」
...それはわたしを愛(あい)し、わたしが愛している人たちのために、役に立つこと、なぐさめになることであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...高く立つ波の音は岩も山も崩(くず)してしまうように響いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...硝煙の中に立つたお咲は先刻よりもつと...
室生犀星 「命」
...両刀を抜いて毅然と立つ...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...これでなかなかお役に立つと思う」「いろいろとむずかしい時代でございます」頼胤は再びかるく兄の話題から躰をかわした...
山本周五郎 「新潮記」
...ブラツト・フオオムに立つて居た日本人は私の為に出て居てくれた軍司(ぐんじ)氏であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...切腹の場所へ立つて行つた...
吉川英治 「折々の記」
...けれどあなたは政治の裏にいて、表に立つのは、つねに左馬頭(さまのかみ)(直義)どのではございませぬか...
吉川英治 「私本太平記」
...武蔵が船便で朔日(ついたち)に立つと聞くと共に早馬で知らせて来た藩士だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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