...僕は壁にかけた外套に僕自身の立ち姿を感じ...
芥川龍之介 「歯車」
...私は穏やかな明るすぎる程の秋の日ざしの中での奇怪な姿をした親子の立ち姿を...
伊藤野枝 「白痴の母」
...結綿(ゆいわた)に結った振袖(ふりそで)の娘の羽子板を持った立ち姿を製作すべく熱中していたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...松は男の立ち姿意地にゃまけまい...
田山花袋 「田舎教師」
...正面から男の立ち姿を二...
徳田秋声 「新世帯」
...茂太郎の立ち姿が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとたびは振返ってお銀様の立ち姿を見ないものはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかにどこかで立ち姿を見た覚えがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...だらしのない立ち姿をしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...「惜しいわね、それほど洋学がお出来になるのに」「何が惜しいんだよ」「でも、当節、洋学がお出来になれば、お金儲(かねもう)けはお望み次第なのに」「洋学が出来れば金儲けは望み次第? それで駒井のいないのが、宝の持腐れだというコケ惜しみか」「そうよ、わたし、このごろ、つくづくそう思いますわ、もし、わたしに少しでも横文字が読め、達者に異人さんと話ができたら、どんなにお金儲けができますか、ちょっとやそっとのお金儲けではございませんのよ、何十万というお金儲け……」「ふん、毛唐だって、そう甘い奴ばかりはあるまい、日本の金と土を取りたがって来ている奴等だ、洋学が出来たからというて、ペロが喋(しゃべ)れるからといって、お前が甘く見るほど相手は馬鹿でない」「ところが、あなた、それが違うんですよ、日本人と見ると、むやみにお金を蒔(ま)きたがっている異人さんがあるから妙じゃありませんか、それも、相手次第によっては何万とまとまったお金を未練会釈なしに融通してくれる異人さんを、わたしはずいぶん知っていますよ」「それを知っているなら、お前、遠慮なく拝借をしといたらいいじゃないか」「わたしでは駄目、女では信用がないから」「では、おれの名前でよろしければ貸して上げてもいい」「あなたではなお駄目――駒井様あたりだと確かなものなんですがね」「ふーむ、えらく踏み倒されたものだな――おれと駒井の相場がそれほど違うかな」「違いますとも、あなたなんかはさかさに振っても鼻血も出やしないけれど、駒井様なら洋学もお出来になるし」「洋学が出来さえすれば、毛唐は誰にでも金を貸すのか」「洋学が出来て、御身分の保証がおありなされば、何万、何十万、何百万とまとまったお金を、右から左へ貸してくれますのよ」「それはまた桁(けた)が大きいなあ、何万はいいが、何百万は事が大きいぞ」「まあ、お聞きなさい、決して夢じゃありませんから」ここまで、立ち姿、襖越(ふすまご)しで話しかけていたお絹が、ずかずかと入りこんで来て、神尾の火鉢の前へ坐り、無雑作に白い手をさしのべて神尾の拳(こぶし)にさわるほど、親密に意気ごんで話を持ち込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...裸体になった女の立ち姿...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人の女の片手をちよつと胸にあてがつてゐる立ち姿が描かれてゐるが...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...ウォルタ・ウォードのがっしりした立ち姿は荒海に立つ岩のよう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...中でもこの樹の葉が大きくて目立ち姿も色もよいからそれで特にユズリハと呼び...
牧野富太郎 「植物記」
...静かな立ち姿に変り...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...長い杖を突いてすらりと立った立ち姿を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...少女の立ち姿の重点を下に落ち付けて居り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「いらっしゃいませ」と、於通は、かれの立ち姿を、ふすま際(ぎわ)に迎えて、手をつかえ、「一所懸命に、お教えを、いただいておりまする」と、答えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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