...中でも三番目の窕子とは仲が好くつて...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子も眼を下に落としたまゝで深い深い物思ひに沈んでゐた...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子の心も全く崩折れて...
田山花袋 「道綱の母」
...裏の竹むらに夜風の騷ぐのを聞きながら窕子の殘して行つた鶯の歌のかへしなどを考へて一夜をすごした...
田山花袋 「道綱の母」
...『お中の子が私に似て泣虫なのかも知れませんね』こんなことを言つて窕子は莞爾笑つて見せた...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子は下唇を何遍も何遍もかたく噛んだ...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子は何うしてさういふ坊の小路の光景を知つてゐるかと言へば...
田山花袋 「道綱の母」
...よし』窕子は慌てゝ引起して...
田山花袋 「道綱の母」
...この身とて……』あとは言はずに涙が堰を切るやうに窕子の眼から溢れ落ちた...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子もそれを廊下のところまで見送つて行つたが...
田山花袋 「道綱の母」
...誰にも礙げられずに暮してゐることが出來るけれど……これもいつまでかうしてゐられることやら――』『ほんとに――』窕子はかう言つて登子の方を見て...
田山花袋 「道綱の母」
...二四登子と窕子との間にはをりをりこんな話が交換されるのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子の心がはつきりと飮み込めて來た...
田山花袋 「道綱の母」
...その年は何方かと言へば窕子は幸福だつた...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子を始めかをるや呉葉などと一緒に出かけて行つたのであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...すぐ母親のもとにかけつけたものであるのに――母親はそれを自分のことのやうにして心配もすれば慰めもして呉れたものであるのに――母親があればこそ今まで死にもせずに生きて來ることが出來たと思はれてゐるのに――あのやさしいにこにこした顏があるために何も彼も慰められて來たのに――もしものことがあつたりしたら? 窕子はそこまで行くと深い憂欝に閉ぢられずにはゐられなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...何でもない……』窕子は感慨無量だつた...
田山花袋 「道綱の母」
...寸心何窈窕...
夏目漱石 「草枕」
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