...口を窄(すぼ)めて微笑みながら健の顔を見た...
石川啄木 「足跡」
...爾等(なんぢら)の見窄(みすぼ)らしい繪馬(ゑま)の前に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...血塗(ちまみれ)の王の額(ひたひ)に嵌(は)めた見窄(みすぼ)らしい冠...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...お前達がこんな杖(ステツキ)なぞ持つてたら窄い門を入るのに邪魔にならあ...
薄田泣菫 「茶話」
...われ知らず唇を窄(すぼ)めて吹く口笛のやうな...
薄田泣菫 「独楽園」
...多い髪の毛は一度窄まつて細君の手中に收まり...
高濱虚子 「俳諧師」
...しかも今日来た時に気がついて私の上げて置いた見窄(みすぼ)らしい野生の花は悄然(しょんぼり)と淋しく挿さっている外(ほか)には...
橘外男 「逗子物語」
...此(この)窄(せま)い山の峡(かい)を深さ二丈も其上もある泥水が怒号(どごう)して押下った当時の凄(すさま)じさが思われる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...胸をシヤツ胴衣(チヨツキ)に窄(せば)められてコルセツトを着けたるやうに呼吸苦しく...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...腸狭窄で手術を受けてから...
豊島与志雄 「録音集」
...肩を窄(すぼ)めた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...なんという見窄(みすぼ)らしくも滑稽な姿になったものかと尾田は幾度も首を曲げて自分を見た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...尾田はますます眉を窄(すぼ)めたが...
北條民雄 「いのちの初夜」
...「出発いたそう」窄(すぼま)った谷底にいた彼らにとって...
本庄陸男 「石狩川」
...學校から歸つた後の毎夜々々の長い時間を何もしないで持てあましてゐる自分の姿が見窄(みすぼ)らしく目先にちらついた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...呆乎(ぼんやり)鉄柵に凭りかかっていた見窄(すぼ)らしい様子をした老人が...
松本泰 「日蔭の街」
...わたしのこの身なりの見窄(みすぼら)しさはどうだらう? これが私の身上ありだけのものだつて言つたなら...
水野仙子 「散歩」
...窄融(さくゆう)だの劉(りゅうよう)などという豪族が尻押しについたので...
吉川英治 「三国志」
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