...どうしてもある空虚な感じしか起させない...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...甚だ無味な空虚なものであつた...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...それでいて言葉にしようとしたら皆逃げ出してしまいそうな空虚な気持であった...
梅崎春生 「風宴」
...水戸は水戸で火の消えた煙草をしきりに吸いつつ硝子戸越しに泡立つ海面へ空虚な目を停めていた...
海野十三 「地球発狂事件」
...おのずから空虚な馬鹿笑いを発する癖が...
太宰治 「乞食学生」
...その時の案内者の一種の口調と空虚な表情とだけは今でも頭の底にありありと残っている...
寺田寅彦 「案内者」
...すべての空虚な知識が体験の糸に貫ぬかれて始めて生きて連結して来る...
寺田寅彦 「写生紀行」
...調子に乗ってぎゃあぎゃあ空虚な声で饒舌(しゃべ)りつづけていた...
徳田秋声 「挿話」
...頭の奥の暗い空虚な穴は...
豊島与志雄 「二つの途」
...そしてぼんやりした空虚な時間がまま起った...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...我が腦膸は空虚なれば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...なんだか得体の知れない空虚な気持を持てあましながら帰りつつあった...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...それは田舎の中学生のような空虚な亢奮した文体で書かれ...
宮本百合子 「刻々」
...口先ばかりの・空虚な・知識なんかは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...空虚な問題を取扱うのにも重大な問題を支持するのにも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまの彼には却ってうとましい空虚なものにしか思えない...
山本周五郎 「さぶ」
...全く空虚な眼で見廻して受ける感じをさえ...
横光利一 「欧洲紀行」
...※田丸の濡れた舷梯(げんてい)を上(のぼ)つて空虚な室に一人寝巻に着更へた時はぐつたりと労(つか)れて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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