...穢い犬が二匹出て來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...黒漿(おはぐろ)の剥げた穢い歯を露出(むきだし)にして...
石川啄木 「赤痢」
...一うす穢い兵隊服にズダ袋一つ背負つた恰好の佐太郎が...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...其の他の穢い虫も変態をすると...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...障子の切り張りや壁がみのはがれがよく目に付いて穢い...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...恰度干潮で薄穢い泡を満潮線へ残したまま海水の引いてしまった水際へ屈み込んで...
大阪圭吉 「死の快走船」
...薄穢い粘土製のパイプを咥(くは)へて...
薄田泣菫 「茶話」
...穢いと言はつしやりますか...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな穢い子供もいましたという幼年及び少年時代の私の告白を...
太宰治 「東京八景」
...そのお屋敷の方がこんな穢いバーへ来るのは...
田中貢太郎 「蛾」
...頭は穢い衣(きもの)の破れでぐるぐると巻いていた...
田中貢太郎 「鍛冶の母」
...穢い容(なり)をした旅僧が錫杖を鳴らしながら来て手にした鉄鉢をさし出して...
田中貢太郎 「長者」
...穢いもんが彼処に一杯溜つてゝ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そのうす穢い尿の匂いまで交っていた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...手先が穢いと云った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...穢い服の胴一杯に血が凝結して居る...
長塚節 「開業醫」
...大きな口が更に拡がって鉄漿をつけたような穢い歯がむき出して更に中症に罹った人のように頭を少し振りながら笑うのである...
長塚節 「太十と其犬」
...余は穢い一室へ案内された...
長塚節 「旅の日記」
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