...況して天才でもない癖に天才の積りになつて平凡な者を凌辱する文士は憎まずにはゐられない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「詳しく書いて送つた積りでも手紙では事情が盡せないから...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...この句は春挙氏が自分の人生観全部を缶詰にする積りで咏(よ)んだ句なのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...「子規という男は何でも自分が先生のような積りで居る男であった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...第一初めからそう云う積りはなかったので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...言葉を習う積りか...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...僕は彼に逢つたら到底別れねばならぬ運命であるから相互に納得の上泣くだけは泣いてもきつぱり手を切つてしまはうと篤と噺をする積りで其いひ樣も心の中であれこれと考へて居つたのであつたが停車場へ突然彼の化粧した姿を見た時には恍惚としてそれも此も忘れてしまつた...
長塚節 「開業醫」
...私が若菜を殺したと言う積りか」博士は立上って居りました...
野村胡堂 「音波の殺人」
...もう一度新助を縛る積りなんだね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...叔父を殺した下手人を擧げる積りで來ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々は『美男番附』の積りでね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしは勢いをつける積りでいったのだ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...どういう積りか自分でも分からずに二三度その上を行ったり来たりした...
堀辰雄 「美しい村」
...図説は彩色したものにする積りで...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...三年四分の三と見積り得よう2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...京表から先生及び拙藩の藩論を一身に帯してハルバル下ってきた使命をここで打捨てられる積りか? ……どうだ! (言われて加多ウムと言って言句に詰る)ハハハ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...その子のために仇をと思っているお心持もわかる積りです...
三好十郎 「斬られの仙太」
...その話をする積りで来たのかもしれない...
山本周五郎 「柳橋物語」
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