...そこで我れ知らず言葉に稜(かど)が立ち...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...武揚(たけあき)は五稜郭(ごりょうかく)にたてこもったときにも...
高山毅 「福沢諭吉」
...五稜郭に近い某(ぼう)と云う網元の妾になった...
田中貢太郎 「妖蛸」
...薄い山稜から斜面にかけて...
辻村伊助 「登山の朝」
...六稜柱形(ろくりょうちゅうけい)の壁の端を顎(あご)でくわえて...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...見る度に六稜柱の壁はだんだんに延びて行くようであった...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...どこか稜(かど)ばったところのあった顔の輪郭すら...
徳田秋声 「爛」
...それに、何んぞや、父の墓参? わしへの礼? 左様の世上凡俗の習慣を、訣別の大事と心得ているようで、生死を越えての覚悟がついておると思うか? 死の覚悟とは、心を極め、天命を知り、一切有為世界の諸欲を棄て、天地微塵となるとも、聊(いささ)かも、変動しない、この心が、剣刃上の悟りではないか――剣刃上を行き、氷稜上を走る、階梯を渉らず、懸崖に手を撒(さっ)す、この危い境地をくぐって、小太郎、この四明の上に於て、まさに、剣刃上を行き、懸崖を走りながら、未だ、世上煩悩を棄てきれぬか」小太郎は、手をついて、だんだん頭を下げて行った...
直木三十五 「南国太平記」
...即ち小さい脇尾根が、稜線近くから、見かけ上垂直に垂れている、その背※の最も張った所が胴体になり、付け根の辺が笠や頭に、下方のやや崩れた所が脚になる……といったわけだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...太郎兵衛平へ下る山稜で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...稜々(りょうりょう)たるものである...
夏目漱石 「坑夫」
...多くの柱には溝彫の稜が到るところに無慙に欠け壊れ...
野上豊一郎 「パルテノン」
...山稜に沿って南へ『烏の嘴(ベック・ア・コルポオ)』までくだり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...南稜が上部笹原に連なる付近は...
松濤明 「一ノ倉沢南稜」
...稜(かど)のあるあまり大きくない黒い石どもが...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...ベゴ石は、稜がなくて、丁度卵の両はじを、少しひらたくのばしたやうな形でした...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...箱館府知事清水谷公考(しみづだにきんなる)は武揚等の上陸に先だつて五稜廓に入つてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...穹稜乃至その交点あるいはアーチ乃至窓の丸枠に用いられたと思しき特に大きく湾曲乃至傾斜したものもあった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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