...稀に鳴き声を送つて来る...
芥川龍之介 「山鴫」
...此の如き刹那は固より吾人にとつて甚だ稀に許さるゝ刹那である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...福世氏は私を助けて材料を東京から持って来て呉れ、私は稀に見る、かつ、こわれやすい標本を、いくつか取扱った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...おのづと見舞ふ事が稀になつたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...稀に散在して見える三つ四つの燈火がほとんど水にひッついて...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...コレラが非常に稀にしか訪れていなかった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...稀に見る頑強の肺臓であるといって医者にほめられた...
太宰治 「ろまん燈籠」
...稀に書物からの知識もあるが...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...いくぶん稀にしか為しえない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...平素粗食をしていて稀に食べると...
豊島与志雄 「変な男」
...飛行機が稀に、天龍川上空を通る場合、爆音は聞くが、機影を認める事は至難である...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...実社会において比較的稀にしか起こらぬ出来事を取り扱った小説であると言えましょう...
平林初之輔 「ブリユンチエールの言葉について」
...稀にはお蝶でも訪ねて...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...稀に辛うじて及第すると興奮した...
牧野信一 「交遊記」
...その地方では今でも極めて稀に冬の青空に見出すことがあり...
牧野信一 「山峡の凧」
...古典的なヒューマニズムにおいて最も重要な徳であつたこの節度といふものは現代の思想においては稀になつてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...昼の間は稀にしか客を見受けないが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...稀に世間の空も見たくなって...
吉川英治 「源頼朝」
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