...雲に包まれた滝の響きか岩に砕くる遠海の音か竹林を払う雨風か...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...某(それがし)日夜軍旅にあって合戦の謀(はかりごと)に肝胆を砕く間にも...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...逸見利恭は鉄扇を砕くるばかりに握って...
中里介山 「大菩薩峠」
...誘う風にも砕くる危うきを恐るるは淋(さび)しかろう...
夏目漱石 「薤露行」
...それを踏み砕く二人の足音が時々単調な歩行(ほこう)に一種田舎(いなか)びた変化を与えた...
夏目漱石 「行人」
...砕くる波の音が忽ち高く聞える...
夏目漱石 「幻影の盾」
...砕くる浪と浪の間にも新たに天地の響を添える...
夏目漱石 「幻影の盾」
...包んだ紙を揉み砕くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人は物狂わしいほどの熱情であくまでも一念を貫こうと心を砕くが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...心を千々に砕くいまの逆境のほうをおれは愛する...
久生十蘭 「だいこん」
...読砕くには文典を土台にして辞書に便(たよ)る外(ほか)に道はない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...王座の下の床に叩きつけて微塵に砕く)台察児(タイチャル)畜生! こ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
......
正岡子規 「曙覧の歌」
...硝子(がらす)を砕くような手ごたえがした...
森鴎外 「雁」
...自分の夫のために得ようと心を砕くのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...焼物の土を砕くのである...
柳宗悦 「日田の皿山」
...これが打(ぶ)ち砕くぞ」「あっ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...種で膨(ふく)らんだ丸い実を砕く...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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