...世界の大勢を知らずに同胞墻(かき)に鬩(せめ)いでいる京阪の中心地に於ける闘争が...
大隈重信 「青年の天下」
...然し三人の親子は自分があとをつけて居ることは知らずに歩くので自分の方が先きになつてしまつた自分は川を流れてゆく杖を追ひかけ拾ふやうに...
千家元麿 「自分は見た」
...妻であるこの私が知らずにいたのだから...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...まれに台所で皿鉢(さらばち)のかち合う音が聞こえても三毛は何も知らずに寝ていた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...どうしてわたしの心を知らずにいられるんでしょうね? わたしはどこまでもあの人を助けたいと思います...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...深雪は(お由羅を刺せ)と、父からいいつけられたが、何も知らずに、自分を、意地の悪い老女からかばってくれ、助けてくれ、古参よりも可愛がってくれるお由羅を、何うしても刺す気にはなれなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...どんなものか一生知らずに済んでしまう人間がいくらもある...
夏目漱石 「虞美人草」
...――駕籠の中から小判や小粒や簪まで落されて知らずにいるはずもないし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今朝まで何んにも知らずに寢て居たとこの豐滿なお妾は言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おそらく知らずに立っていた敷板(しきいた)が腐っていたのだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それさえ侮辱であるのに、拒否されたとしたならば――そのときの煮えくりかえる自尊心の持って行くところを、邦夷は知らずに、そこに家臣の挺身を要求していたのである...
本庄陸男 「石狩川」
...わけも知らずに左う書き換へた...
牧野信一 「南風譜」
...知らずに書いて遣るのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...知らずに使っていて...
柳田国男 「故郷七十年」
...縁が無ければ在っても知らずにいることもあるのは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...発表もされず誰も知らずに済んだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...てめえ自身の不倖(ふしあわ)せも知らずに...
吉川英治 「親鸞」
...角兵衛はつい先頃まで知らずにいたので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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