...僕の住居は矢張り今の林町だったが...
高村光太郎 「美術学校時代」
...矢張りまた前年(いつか)のように浜町か蠣殻町(かきがらちょう)らしいの...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...主人となれば矢張り私が妻として従順に仕へるやうな男でなくちやあ...
徳田秋聲 「浪の音」
...矢張り来て見ない方が可かつたと思はれた...
徳田秋声 「のらもの」
...矢張り体験とか意識とか云う問題が中心になって居るものであって...
戸坂潤 「読書法」
...矢張り懷疑的傾向が其作物や論議の重な動機になつて居るといふことは否定出來ない樣である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...中は矢張り何處が特別保護建築物であるとか...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...抛出すように置いて「矢張り...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...――矢張り盜られた品のことを申上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...美しい目を圍んで、優(やさ)しい魅惑を湛へた長い、影をつくつた睫毛(まつげ)、澄み切つた額(ひたひ)、色と輝かしさの活々とした美しさに落着を與へる白い素直な額、卵なりの活々とした滑らかな頬、矢張り、活々(いき/\)とした赤い健康さうな可愛い形をした唇、瑕(きず)のない揃つた輝いた齒、小さな笑(ゑ)くぼのある顎、房々(ふさ/\)としたあり餘る程の髮の裝(よそほ)ひ――短かく云へば、一緒になつて理想的な美人を實現するすべての美點が彼女のものだつたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「矢張りおまえだったのか...
堀辰雄 「曠野」
...矢張り私にまで行先を晦ます為であったのであろうか...
松本泰 「日蔭の街」
...矢張り犬さんが学校の門にかくれてゐて...
村山籌子 「あひるさん と にはとりさん」
...私は矢張り古い女です...
横光利一 「悲しみの代價」
...矢張り前のやうに彼には苦痛であつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...矢張り磁気学研究所としてここで号令し纏めなければならんと思うね...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...矢張り誰もの注目の的になると見えて...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...それでゐて矢張り旅は忘れられない...
若山牧水 「樹木とその葉」
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