...サン・ピエトロに登つて羅馬を瞰下した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...其処の岩鼻は直下数百尋(ひろ)の渓谷を瞰下する断崖の頂きで岩は一面に微細な青苔に蔽われている...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...当惑気に私共の顔を等分に瞰下(みおろ)すのであつたが...
石川啄木 「刑余の叔父」
...若しそれ市の中央に巍然(ぎぜん)として立つ不来方城に登つて瞰下(みおろ)せば...
石川啄木 「葬列」
...夜目(よめ)にも著(しる)き橋下の波の泡を瞰下(みおろ)し...
石川啄木 「鳥影」
...暗い山の上から瞰下(みおろ)すような心持があった...
石川啄木 「弓町より」
...おぼろげながら判然(はっきり)と廉平の目に瞰下(みおろ)された...
泉鏡花 「悪獣篇」
...只見川の本流が懸水をなしている三丈瀑布を瞰下することが出来る...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...眼下に瞰下(みおろ)す和歌の浦も...
高山樗牛 「瀧口入道」
...Bデッキを瞰下(みおろ)すと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...京都を瞰下(みおろ)したんだから...
夏目漱石 「虞美人草」
...そこから広島市の全貌が一目に瞰下される...
原民喜 「壊滅の序曲」
...顧みて我家(わがいえ)の中庭を瞰下(みお)ろせば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あるいは深淵を瞰下(みおろ)して行く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...或は深淵を瞰下して行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...廣大な水面を瞰下してゐる孤立の十字架の根方で坐つてゐた‥‥かういふ花崗石の十字架は到る處...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...溪谷を瞰下(みおろ)す時に同じくそれを覺えないではないけれども...
若山牧水 「樹木とその葉」
...汽車は既によほどの高処を走つて居るらしくその白い瀬は草木の茂つた山腹を越えて遥かに下に瞰下(みおろ)されるのである...
若山牧水 「渓をおもふ」
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