...「十悪業」は、殺生、偸盗、邪淫、妄語、兩舌、惡口、綺語、貪欲、瞋恚、邪見から成る...
...彼女の壮大なる虚栄――はけ口のないロマンチシズムが立てこもる、虚栄という城砦は破壊され、その廃墟の上に、瞋恚と憎悪が、旗をたてたのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...しかし、この穏かな平和な田舎(ゐなか)も、それは外形だけで、争闘、瞋恚(しんい)、嫉妬(しつと)、執着(しふぢやく)は至る処にあるのであつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...かの女は何んなにいろいろな瞋恚や嫉妬や不平や悔恨を捨てゝ來たか知れなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...ヘーレーに對しては怒らず瞋恚催さず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...之を瞋恚の言句もて叱り罵る者あらば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ますます復讐の瞋恚(しんい)に燃えて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...瞋恚の爪を私の胸に立てようとしていたのだ...
豊島与志雄 「理想の女」
...「瞋恚というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞋恚と憎悪のいりまじったようなすさまじい眼ざしでこちらを睨んでいた...
久生十蘭 「海豹島」
...それからまた尚(ま)だ赤子に乳房を啣(ふく)ませたことの無い少婦(をとめ)や胸に瞋恚(しんい)のほむらを燃やしながら斃(たふ)れた醜婦もあツたであらう...
三島霜川 「解剖室」
...仏経には竜は瞋恚(しんい)熾盛(しじょう)の者といえるごとくいずれの国でも竜猛烈にして常に同士討ちまた他の剛勢なものと闘うとしたので...
南方熊楠 「十二支考」
...そういうのは瞋恚(しんい)といって...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...瞋恚っていうのよ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...怪しく疑ひ深き瞋恚(しんに)の心...
夢野久作 「白くれない」
...紛(まぎ)れもなく怖ろしい瞋恚(しんい)にもえて...
吉川英治 「剣難女難」
...嫉妬も瞋恚(しんい)もみなその紅蓮となって燃えきってしまうような快さに酔った...
吉川英治 「剣難女難」
...藤夜叉はすぐ男の無情に挑(いど)まれて瞋恚(しんい)の炎(ほむら)になるのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...悉(ことごと)く瞋恚(しんい)の焔(ほむら)のごとく...
吉川英治 「新書太閤記」
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