...試に思へ、西光法師が、平氏追討の流言あるを聞いて、白眼瞋声、「天に口なし人を以て云はしむるのみ」と慷慨したる当時の意気を...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...僧は目を瞋(いか)らして傀儡師の方を見やりて云ふやう...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...おろそかなる味はひ落ちぶれたる衣には瞋恚(しんい)の思ひ浅からず...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...我昔所造諸惑(マヽ)業、皆由無始貪瞋痴、従身口意之所生、一切我今皆懺悔、――ほんとうに懺悔せよ...
種田山頭火 「行乞記」
...ヘーレーに對しては怒らず瞋恚催さず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...例の瞋恚(しんい)のほむらというものに油が加わることを...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの人が嬌瞋(きょうしん)を発して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...瞋恚と絶望と哀愁とが各三分の一ぐらいずつ入り交ったるが如き...
久生十蘭 「魔都」
...心なき器什(どうぐ)も侮らるると瞋(いか)るてふ訓戒じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...必ずしも瞋痴(ばかにおこ)った者に限らず...
南方熊楠 「十二支考」
...帝瞋(いか)りてエを天より逐い堕す...
南方熊楠 「十二支考」
...〈瞋恚(しんい)闘諍間...
南方熊楠 「十二支考」
...アブラハム瞋つて此後此地よりヘブロンへ道絶え鹽全く無く成るべしと詛ふたが...
南方熊楠 「詛言に就て」
...そういうのは瞋恚(しんい)といって...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...瞋恚(しんい)の人の胸にも似る乱れ雲は...
吉川英治 「剣難女難」
...紛(まぎ)れもなく怖ろしい瞋恚(しんい)にもえて...
吉川英治 「剣難女難」
...瞋怒(しんど)の焔(ほむら)にわなないて...
吉川英治 「新書太閤記」
...それだけに人目のない二人だけの時にはどんなに――と瞋恚(しんい)の炎(ほむら)に燃えて邪推もされる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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