...睨むようにこっちを見ていた奥様は...
有島武郎 「星座」
...「否なほも眼(まなこ)睨む」とカインいふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...わしをこわい目で睨むな...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...私の後をつけたりなすって――」照れかくしにちょっと夫人を睨む真似をした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...小さな眼が睨むように覗いていた...
豊島与志雄 「蝦蟇」
...房代夫人は睨むように眺めた...
豊島与志雄 「無法者」
...暗い、高い天井を、じっと凝視(みつ)めていると、じりっと、下って来るように感じたが、睨むと、何んでもなかったし、屏風の蔭から、誰かが顔を出しそうなので、じっと眺めていたが、何も、出て来なかった...
直木三十五 「南国太平記」
...睨むように見て「お前は...
直木三十五 「南国太平記」
...埼子は默つたまゝ謙一を睨むやうに見上げてゐた...
林芙美子 「就職」
...パツュークは口をあいて肉入団子(ワレーニキ)をちよつと睨むと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...奉ずる主義の爲に社會から逐(お)はれて白い眼に世上を睨むでのたうちりながら憤死した志士もあツたであらう...
三島霜川 「解剖室」
...文楽人形のようなグロテスクなところがどこにかある顔で対手を睨むような横目した...
宮本百合子 「高台寺」
...いきなり首を突き出して隣りの小父さんの方を睨みつけたと言うのです――後で昇さんから聞きましたすると隣りの小父さんも気がついてその日は鍬こそ振りかぶらないけれど内の父の睨む目つきがあまりに憎々しいので小父さんの方でも次第に喰いつきそうな目でにらむそのまま二三十分も両方で突っ立っていた末に昇さんのお母さんがこちらに向っておじぎをしてから...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...お前も、何時迄もこんな汚ねえ家の二階を借りて居ねえで……」親爺、睨む...
山中貞雄 「森の石松」
...自分の方を睨むかと思われた途端に――「やッ」声と共に...
吉川英治 「江戸三国志」
...睨むような眼を見せた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、「一体、この枝の両端の切り口が、どっちがそんな達人の切ったもので、また、どっちが、より劣った切り口になっているか、貴公の眼で鑑(み)わけがつくか」村田与三は、睨むように、かわるがわる見ていたが、「わからぬ」吐き出すようにいった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...城太郎が睨むと、伊織はなお、いつでもまた、戦ってやるぞという眼をもって、それに酬(むく)いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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