...着々と次第に近づいてゆき...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...初めこの店の主人は、少しく思う所があって、学校出身者中よりいわゆる秀才の聞こえのある者ばかり数名を選び、これに月給二十五円ないし四十円を与えて番頭となし、行商をなさしめたところが、幾月たっても成績があがらないので、主人はやむを得ずこの学校出身者採用を全廃して、全く小僧仕立の番頭をもってこれに代用せしめたところ、着々功を奏して、前にはほとんど売上げがなかったものが、今一日平均数百円の多きに達し、しかも彼らの給料は僅か五円ないし十五円であると...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...しかし水面はこの二年間着々とのぼり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「着々、漫才に転向中ですわ」末弘は、身体にてんで合わない変に短いオーバーを窮屈そうに着ていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...この戦争の陰に着々として来るべき日の備えをしている英国の猜疑(さいぎ)と暗躍とがしみじみと考えられてきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...もっとも自分などが言うまでもなく当局者や各方面の専門学者によってそうした研究がすでに着々合理的に行なわれていることであろうと思われるが...
寺田寅彦 「災難雑考」
...着々と進めて行きつつあった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...之に反して生理学はすでに目的論などを脱却して因果的説明を与えることに着々成功しつつある...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...大阪市の計畫が着々圖に當り...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...ともかくも着々と進んで行きつつあることに...
中里介山 「大菩薩峠」
...「大名同盟」の右派綱領にことごとく反対して福沢のいわゆる「モナルキ」のために着々道を舗(し)きつつあった...
服部之総 「福沢諭吉」
...着々と作品の計画もたてはじめて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...フランスでこういうものが着々と書かれてゆき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その附属病院の工事と共に着々進捗(しんちょく)しつつある「狂人解放治療場」は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――夜光の短刀を見出した時は、晴れて添わせてやるぞとは、千蛾老人も御承知のおことば」「知らない、知らない! 誰がお前などに!」「いくらそッちで嫌っても、老人の言質(げんち)を取ってある上に、すでに夜光の短刀のある場所は、着々として、拙者が調べをすすめているから、久米之丞の妻にならぬというわけにはまいるまい」「よして下さいッ、けがらわしい」「ふン...
吉川英治 「江戸三国志」
...秀吉を伐(う)たんの企(くわだ)ては着々とすすめていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...着々とすすむにつれて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...日本における教会は着々として進展しつつあった...
和辻哲郎 「鎖国」
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