...落葉松の幹の間に眺めやるのも悪くはない...
石川欣一 「可愛い山」
...一日ごとに現れ出るのなどを眺めやるたびごとに眼がくらくらしてきて...
犬田卯 「荒蕪地」
...金の盃ほしながらトロイア城を眺めやる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...四方を遠く眺めやるクロニオーンを見出せり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其の物音に自分は沈思の中(うち)から振向いて眺めやると...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...此方(こなた)からしげしげと机の上なる草稿を眺めやるのであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...少時(しばし)は何の気苦労もない人のように目に見える空と町との有様をば訳もなく物珍し気に眺めやるのであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...いつでも東京府庁の前側にひろがっている閑地を眺めやるのである...
永井荷風 「日和下駄」
...絶えざる溝蚊(どぶか)の声の中にじっと眺めやる時...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...時々顔を上げて窓の外など眺めやる...
永井隆 「この子を残して」
...次の言葉を待つともなく眺めやるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この男まさりの女の顔を眺めやるばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この男まさりの女の顏を眺めやるばかりでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜晝の差別なく眺めやる...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...やがて取るともなく卓上の夕刊を取上げて眺めやると...
久生十蘭 「魔都」
...輿の上から雪崩(なだ)れ打つ敵軍を眺めやると...
吉川英治 「新書太閤記」
...眺めやる七条、五条の大路には、糸毛の輦(くるま)、八葉(はちよう)の輦、輿(こし)や牛車が、紅葉(もみじ)をかざして、打たせているし、宏壮な辻々の第宅(ていたく)には、昼間から、催馬楽(さいばら)の笛が洩れ、加茂川にのぞむ六波羅(ろくはら)の薔薇園(しょうびえん)には、きょうも、小松殿か、平相国(へいしょうこく)かが、人招きをしているらしく、蝟集(いしゅう)する顕官の輦(くるま)から、眼もあやなばかり、黄金(こがね)の太刀や、むらさきの大口袴(おおぐち)や、ぴかぴかする沓(くつ)や、ろうやかな麗人がこぼれて薔薇園の苑(にわ)と亭にあふれているのが、五条橋から眺められたが、(羨(うらや)ましい)とは、感じもしなかったし、なおのこと、(不都合な平家)などとは、思いもしなかった...
吉川英治 「親鸞」
...かかる文業(ふみわざ)も世の草々の一穂(いっすい)と眺めやるに過ぎまい...
吉川英治 「茶漬三略」
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