...土砂を捲いて真向いから吹きつける...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...師匠の家は駒形(今の鰌屋の真向う)にあって表通り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ライブージ村の教会の真向うに...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...真向(まっこう)から斬りつけられ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちらりと真向(まむき)に返る...
夏目漱石 「虞美人草」
...遠く三四郎と真向かいになる...
夏目漱石 「三四郎」
...真向うの表戸を開けて入ったのを見た頃は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……真向いの、なだらかな丘の斜面に、バンガロオふうの建物が側面に夕陽を浴びて、一種、寂然(せきぜん)たるようすで立っていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「今日は、いよいよ死ぬ日だ」この部屋の窓からも、真向いに、南画のような松をのせた赤い岩が見える...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...いつもよりちかぢかと見える真向うの小山の上に捲き雲が一かたまり残っているきりだった...
堀辰雄 「楡の家」
...籠の木兎の眼が真向きに陽を享けて爛々としてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...私はその病体を厩の真向ひにあたる納屋の屋根裏に移すのであつた...
牧野信一 「剥製」
...雪之丞の真向から叩きつけて来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...……あのゴンクールの銃先(つつさき)を真向(まとも)に見ながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...ひとり江戸へと志して来たが――その江戸にもない真向きな口があるが――と三峰に縁故のある者の紹介で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「あ」伊織は、真向きに、老婆のまえに立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...真向からいどみかかった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...思いもかけずその顔へ真向から唾を吐きかけた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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