...亜爾然丁(アルゼンチン)の娘のところへ行くといっていたのは真っ赤な偽りで...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ストロンチウムを大きな提灯の中で燃やしているような真っ赤な火の玉だった...
永井隆 「長崎の鐘」
...真っ赤な偽者の蔭武者だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お里は叔母でも何んでもない――あれは定五郎の妹といい触らしたのは真っ赤な嘘で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真っ赤な顔が盛んに飲食(のみく)いしていた...
久生十蘭 「金狼」
...お前は思わず真っ赤な顔をして...
堀辰雄 「菜穂子」
...真っ赤な目はしこたま飲んだブランデーで血走っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...仕立屋なんて真っ赤な作り話ですね」伯爵夫人がキャッと叫び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...湯あがりの真っ赤な毛脛をむき出しに...
矢田津世子 「茶粥の記」
...そして、真っ赤な炎が、すべての狭間からいちどに噴きだしていたのである...
吉川英治 「篝火の女」
...真っ赤な秋風に焼かれようとしていた...
吉川英治 「黒田如水」
...真っ赤な火焔がひらめいている...
吉川英治 「私本太平記」
...その真っ赤な男気(おとこぎ)ッてところにあやかりたいものでございます」「おお……」と弦之丞は尺八を取り上げて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...脚(あし)を切られた蛸(たこ)みたいに真っ赤なものが...
吉川英治 「松のや露八」
...なにか真っ赤な妖怪と闘っているような疲労と焦(あせ)りが全体に見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...とたんに、うしろへ一角の刃を、感じたので、手を離して、振り向くせつなに、さっと、真っ赤なものが、自分の腕にも、胸にも、部屋にも、眸いっぱいに見えた...
吉川英治 「無宿人国記」
...あの綾部大機とは何者か、そちは心得ておるか」「詳しいことは存じません」「佐竹の家中に縁者があるの、北陸の者だのといって来たが、真っ赤な嘘だ、肥後訛(ひごなま)りがあるなと、わしは睨んでいた...
吉川英治 「柳生月影抄」
...……おまえと、花世の婚礼に、わしは、世の中の何ものよりも強い、何ものよりも真実な、真っ赤な、神の美酒(うまざけ)をここへ湛(たた)えて来たんじゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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