...字句どおりに読み下せば犬が憤怒した時には眼が真っ赤になるといったような印象を与えるかも知れませんが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...眼を真っ赤に泣き腫(は)らして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...僕あそんなことをするもんかよ」「でも浜さんは真っ赤になって云い訳するだけ可愛(かわい)いわ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ナオミも困った顔つきをして火の出るように真っ赤になって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...二人とも真っ赤に顔を上気させていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...少年も顔を真っ赤にした...
堀辰雄 「あいびき」
...真鍮のような真っ赤な空の下...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...残念だがハリーフィールデンには帰ってもらおう」メイが顔を真っ赤にして言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...罪を犯すのは許さない」メアリが怒って真っ赤になったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...つづいて反対の方角から打ち揚げられたは真っ赤な真っ赤な硝子玉(びいどろだま)で...
正岡容 「小説 圓朝」
...その名のごとく真っ赤に映えている赤石を眺めながら...
松濤明 「春の遠山入り」
...そこが真っ赤になってもう岩公の首が見当らなかった...
吉川英治 「下頭橋由来」
...火牛は吠え、火馬は躍り、真っ赤な谷底に、人間は戦い合っていた...
吉川英治 「三国志」
...木瓜(ぼけ)の花みたいに真っ赤な顔はしているが...
吉川英治 「三国志」
...ちょうど真っ赤な夕陽が...
吉川英治 「三国志」
...脚(あし)を切られた蛸(たこ)みたいに真っ赤なものが...
吉川英治 「松のや露八」
...棒で蒲団を押したような手ごたえが、ぶすっと突き抜けると、真っ赤なものが、花火のように顔へ噴(ふ)いたので、露八は、「あっ!」と、自分が突かれでもしたように眼をつぶってしまった...
吉川英治 「松のや露八」
...……おまえと、花世の婚礼に、わしは、世の中の何ものよりも強い、何ものよりも真実な、真っ赤な、神の美酒(うまざけ)をここへ湛(たた)えて来たんじゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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