...『まア眞箇(ほんと)に! 怎うしませう!』と顫へてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...ロキイ山中の谿谷鐵道の寫眞の樣だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...日ざかり季(とき)は夏なか、日ぞ眞晝、日ざしは麥の穗にしらみ、野なかの路にまたたきて、濁酒(しろうま)の如、湧きたちぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...昌造三十七八歳の頃のめづらしい寫眞をかかげてゐる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...眞正の幸福を得んと欲するならば...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...眞に能く彼れの人格を領解し得るものは甚だ少なきに似たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...眞先に立つた奴が喙へて隅の方へ逃げて行くと忽ち五六羽その跡を追ひ掛ける...
長塚節 「栗毛虫」
...棒のやうに眞直な街道の兩側には桐の枯木が暫く續いて其下にはぽつ/\立つてる枯菊が切な相にゆらついて居る...
長塚節 「商機」
...あの晩お前の部屋へ入つて眞田紐を持つて行つた者がなきや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何んだ八」「變なことを聽き込みましたよ」「?」「あの大夕立の眞ツ最中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は厭だな‥‥お母さんの寫眞が出てると...
林芙美子 「或る女」
...今こそ眞宗と云ふものは京都風な宗旨であること紛ふ方なき樣であるけれど...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...そんな窓の中に眞白い衣をした少女が上氣したやうな顏をして立ち現はれるときは...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...私が流れる時の中に自己を浸して眞に時そのものになつたときである...
三木清 「人生論ノート」
...眞劍で正直で命がけな所も特攻隊にソックリである...
三好十郎 「肌の匂い」
...大きな眞青な光る山が直ぐ鼻先きに立ちふさがる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...老イヴォンヌが猫を提げて眞中に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...二階は東北、及び僅かに西がかつた方角とが開けてゐて、ツイ眞下に、それこそ欄干から飛び込めさうな眞下に海がありました...
若山牧水 「樹木とその葉」
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