...天下何ものか暴力よりも容易に繁を省くものあらむや...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...それは物語が進むに随って、読者に分ることだから、ここに省くが、兎も角、彼は、到底普通人の考え及ぶことも出来ない程、微(び)に入(い)り細(さい)を穿(うが)った分析並(ならび)に綜合の結果、塵(ちり)一筋(ひとすじ)の手抜かりもない、絶対に安全な方法を考え出したのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...これと似たので「人形が犯人」のトリックもあるが、これは別項「奇矯な着想」に書いたので、ここには省く...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...そうしたうるさい私の心理風景は省くとして...
高見順 「如何なる星の下に」
...私は之を省く...
戸坂潤 「科学方法論」
...今は余地がないから省くが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...余り問題が特殊になるので本書では省くことにして...
中谷宇吉郎 「雪」
...この某誌なる雑誌に登録することを承知したか? といふ説明は省くが...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...同志に解りきつたことは省く……といふやうなあんばいで...
牧野信一 「海浜日誌」
...それがどうして斯うなつたかの説明は省くつもりだ...
牧野信一 「貧しき日録」
...この歌のために謀(はか)るに最上の救治策は「いざや子ら」の一句を省くに如かず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そんなのを今度は省くことに源氏は決めたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかし其受業の師は前に載せたから今省く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...大いに功を省くことが出来る...
森鴎外 「渋江抽斎」
...小魚を一尾づゝ乾す煩はしさを省く爲に...
柳田國男 「食料名彙」
...幾分でも嗣(つ)いで起こる学者の労力を省くことができるとすれば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...言葉を省くと人思へり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...しかしここにはすべて省く*...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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