...が――既(も)う直(ぢ)きに其處(そこ)は人(ひと)の屋敷内(やしきうち)にでもなつて...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...毒でも盛るのかい」「毒じゃ直ぐ露見(ばれ)るから...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...それが一番あれを直す良い方法ですよ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――彼は流れに身をまかせて、事の成り行きが運んでくれるところまで、素直に、盲目に、くッついて行くように努める以外に、自分の意志を働かせようとしなかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...足が直る頃までには僕たちはすっかり仲よしになっちまったんだ...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...即ち空間の直観に対する思惟の自由を認めることでなければならぬ...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...孝太郎は真直に歩いた...
豊島与志雄 「囚われ」
...五 悲惨の隣の親切なる貧困マリユスはその廉直な老人を好んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この連判の者は、硬直、精忠の人ばかりだが、一徹者揃いだから、十分、気をつけてのう――村野、戻って、一同に、わしの、今まで申したことを、よく伝えてくれ」「はっ」「皆の用事は、それまでであろう」「一つ、お願いがござります」「うむ」「加治木玄白斎殿より、殿の御肌着を頂戴して参れと――」「祈祷でも致すか」「さあ――」「それもよろしかろう...
直木三十五 「南国太平記」
...もしや御老女様が遠方の国許(くにもと)へでもお帰りになってしまったあとは……と、それとなく身の行末に多少の不安を述べたのを、与八は耳にハサんでは来ましたが、もともと鈍感な男のことですから、今頃になって漸くそれを痛切に思い出し、わけを話して、こっちへ来て下さいといえば、来てくれない限りはあるまい……そう思い立つと、正直な心から、一刻も早く江戸へ出かけて、お松に念を押してみたくなったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...大番頭は祿兵衞(ろくべゑ)といつて、名前の通りむづかしい四十男、これは三右衞門に代つて店の支配をし、大勢の奉公人を取締つて居りますが、正直一途で、金儲(かねまうけ)や商賣のことにかけては、鬼神のやうな男ですが、家の中の取締りはあまりよく行き屆きません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それほど平次の態度は素直で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれは直吉に教はつたんだらう」「成程ね」「お組が婿を取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直(す)ぐに目を閉じた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...おしま漸く紐をしめ直して立ち上った時...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...私は一度見ましたが……小さい時に……」「今夜は何か知らん妙な事のある晩だな」「ちょうど窓の直ぐ外のように見えたがのう」そう言って校長先生が...
夢野久作 「少女地獄」
...そして直々、訴人を見た...
吉川英治 「私本太平記」
...洛中ではとぼしく相なッておりますので」「直義の令か」「はいっ」「ぜひもない」と...
吉川英治 「私本太平記」
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