...仏教では、これを「愛見の大悲」といっておりますが、ほんとうの慈悲は、盲目的な愛、母牛が仔牛(こうし)を甜(な)めるような、そんな愛ではないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...盲目的な情熱が意志や理性の力踏みにじくって燃え上って来て...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...箇の中に入つて何んなものにも感じ得られるといふことも必要だが、それと同時にわるい習慣や、通俗な多数や、長い間にいつとはなしに壊されて行つた弊害や、小さな主観の上に築かれた虚栄や虚偽や、盲目的な慾望や、さういふものに対して痛切に感じ得られるだけの心持が常に生々として動いてゐることが必要である...
田山録弥 「半日の閑話」
...青年期のような盲目的な激しさはない...
外村繁 「澪標」
...目に見えてない盲目的な颶風(ぐふう)が疾駆し廻っていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ただなにかしら盲目的な棄鉢なところがあるのだ...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...盲目的な力が襲いかかってきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...盲目的なものだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...盲目的な情熱にうかされるのであって...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...これらは盲目的な高慢さに伴う特権性であり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...御奉行様の盲目的な信仰という一ツの力をはッきりとお知りになッたのでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...情緒はそれに伴う不安と焦躁とからわれわれを限りなき盲目的な運動にまで駆るに反して...
三木清 「語られざる哲学」
...従って本能にしても決して単に盲目的なものでなく...
三木清 「哲学入門」
...盲目的な母の愛から私は思いもいたします」こんな話をまだ全部も言わないで未亡人は涙でむせ返ってしまったりしているうちにますます深更になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...盲目的な中年の恋が因(もと)...
吉川英治 「剣難女難」
...盲目的な民衆は直ちに彼らのあとについて来る...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...信も盲目的な情愛としてでなくして義に近いもの...
和辻哲郎 「孔子」
...女らしい盲目的な意地とがある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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