...「こいつ、学校で、勉強盛りに、親がわるいと言うのを聞かずに、夢中になって、余り凝るから魔が魅(さ)した...
泉鏡花 「絵本の春」
...日盛りの道に涼しい陰をこしらえていた...
寺田寅彦 「花物語」
...まあ一茶の盛りの時代に出た全国俳諧師の番附ですが」といって俳諧師は...
中里介山 「大菩薩峠」
...砂鉄とアルミニュウムと混ぜて盛り上げ...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...せっかく盛り込んだものを...
夏目漱石 「坑夫」
...俺たちのような物事の裏ばかり読んでいる人間も、四十五六の女にはときどき背負投(しょいな)げを喰わされる、――その年頃の確(しっか)り者らしい女が、湯屋や寄席の帰りで履物を間違えたのならともかく、両国の盛り場を、跛の下駄を履いて歩くわけはない」「親分」「そう気が付いたところで、親の金を持出した道楽息子や、嫁に苛(いじ)められて身投げの場所を見に来た姑(しゅうとめ)を、往来でつかまえるわけには行くまい」「親分、そんな事じゃありませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸一番の盛り場で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子分の八五郎も勘平さんそこ/\の血氣盛り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むっくりと昔のように盛りあがった肥(ふと)りかたではなく...
林芙美子 「晩菊」
...死期までの目盛りを...
葉山嘉樹 「万福追想」
...うまく持ちかけて盛り殺し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...アカシアの花がいま眞つ盛りだ...
堀辰雄 「手紙」
...二十代の血気盛りの奉公人たちがみんな訳もなくチリチリしていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...左手で横なぐりに額の汗を拭きながら見渡し桜を目にとめて)やれやれ盛りだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...わたしが若くて最も奔放であった頃、(b)わが齢(よわい)、花盛りにして、春をたのしめる頃(カトゥルス)(a)女たちに取りまかれて遊びに耽っているわたしを見て、或る男は、「独りひそかに嫉妬にでも悩んでいるのではないか、あるいは何か希望の遂げ難いのをはかなんでいるのではないか」などと想像したが、その時わたしは、その数日前に、やはり同じような宴会のかえるさに、わたしと同じように夢心地と恋ごころと楽しい時のこととで頭を一杯にしているところを、突然高熱と死とにおそわれた或る男のことを思い浮べ、自分にもまた同じ運命がさし迫っているかのように、考えていたのであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...盛り上るような音楽のリズムに合わせて...
夢野久作 「少女地獄」
...島のように盛り上りを見せていて...
横光利一 「旅愁」
...またたちまち残兵をかりあつめて勢いを盛り直し...
吉川英治 「私本太平記」
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