...幸イニシテ癌デハナカッタガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...二人の上に癌腫の樣に祟(たゝ)つてゐた經濟の苦しみが初めてこれで救はれた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...やっかいな癌腫(がんしゅ)はそういう反逆者の群れでできるものらしい...
寺田寅彦 「破片」
...国家という有機体にも時々癌腫が発生する...
寺田寅彦 「破片」
...癌の発生する原因がまだよくわからないように国家の癌の発生する真因がまだよく突きとめられていない...
寺田寅彦 「破片」
...妻もあの凄惨な癌病院から辛うじて逃げ帰ったが...
外村繁 「日を愛しむ」
...癌じゃないかって……」まさか...
外村繁 「澪標」
...上顎の癌というべきかも知れない...
外村繁 「落日の光景」
...いと子さんの病気は肝臓癌で...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...癌腫(がんしゅ)となって...
中里介山 「大菩薩峠」
...癌腫(がんしゅ)の持つ特有の悪臭が放散されていた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...最後は肝臓に転移して肝臓癌で死んだ...
久生十蘭 「肌色の月」
...父は癌は遺伝しない...
久生十蘭 「肌色の月」
...一八二一年、母、癌を病んで歿す、時に三十九歳...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかし推するに茶山は食道癌若くは胃癌に罹つて歿したのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中央の癌(がん)足利(あしかが)初世以来の幕府勢力まで悉(ことごと)く京都から追い払ってしまった彼である...
吉川英治 「黒田如水」
...信長すら手を焼いた宿痾(しゅくあ)の癌(がん)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この罪人植民は後にスペイン植民地経営の癌となったものである...
和辻哲郎 「鎖国」
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